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ゴルファーにとっての技術と身体機能どっちが大事?




ゴルフという競技を考えたとき、技術と身体機能はどちらが重要かという問いに対する答えは歴史的に見ると重要度が変化しているような気がします。
例えば1980年代ジャックニクラウス、青木功などが全盛時においては技術が重視されていました。
コースマネージメントの中で飛距離よりも正確性、小技、技巧的な要素がたくさんありました。
現在はパー5のコースで600ydクラスの長距離になっており、ドライバーで300yd以上普通に飛ばないと勝負になりません。
タイガーウッズの出現以降その傾向は加速しました。
現在のデシャンボーにいたってはマッチョ化が劇的に進み平均飛距離355ydに至ります!
こうなるとプロゴルファーにとって身体機能の影響が大きくなってそうですね。




アマチュアゴルファーにとっては、、、

身体機能が大事なのはプロだけでしょうか?
実はアマチュアゴルファーにとっても身体機能がしっかりしていないとスコアメイクは実現しません。
よくラウンド後半にスコアが乱れたり、あがり3ホールでグダグダになることがあると思います。
それは身体が疲れてくると微妙に動き方に変化が出たり、前半は出ていた可動域が低下し身体が勝手にラクにスイングし始めてショットが乱れたりします。
かく言う私も終盤3ホールはかなりの確率でスコアを落としていました(笑)




ゴルフ練習場でのある風景

日曜日に練習場に行くと満席で30分くらい待つこともしばしば。
そのくらい現在のコロナ禍でゴルフブームになっています。
初心者で若い人のスイングを見ていると筋力・柔軟性は十分にあるけどマン振りして真横に飛んだり、チョロしたりしてるので、しっかり技術を磨いてください!となります。
しかし問題は中高年の方々です。
いろいろ考えながら、動画をとりながら今までの自分なりのスイング理論を駆使して練習していますが肝心の筋力・可動域が低いことでイメージ通り動けない方が大半です。
これはもったいない!




どこに時間とお金をかけるか

ボールをしっかり芯でヒットして遠くに飛ばす、狙った距離と方向に正確に打つといった動作のエネルギー源はすべて地面からの反力によります。
足底から下肢→股関節→体幹→肩甲骨→腕→クラブシャフト→クラブヘッド→ボール といったように地面からボールまで反力を伝える部位は多岐にわたります。
クラブ、ボールなどにこだわってお金を掛ける人はたくさんいますが、その前提となる身体作りに時間とお金を掛けないのはちょっとおかしいですよね。




身体機能の重要性

わかりやすい例でいうとまず飛距離。
脚・股関節で地面を強烈に踏みつけるパワーがないといくら技術が高くてもそもそも遠くに飛びません。
そしてスイング中では骨盤と胸椎の捻転差がないとチーピンになったりカット軌道に入ってスライスになったりするので胸郭の可動域も重要です。
胸郭と肩甲骨の正しいポジションと可動域がないとテイクバックも正しい位置にセットできません。
テイクバックがおかしな形になるとその後どんなに工夫してもしっかりしたインパクトは望めません。
また、回旋動作を前傾キープしながら行うには背筋力や股関節の柔軟性がないと起き上がり動作になりトップや薄い当たりになります。
そしてラウンド後半に身体が疲れて、腰が張ってくるとスイングも棒立ちになったり各可動域が低下したり、身体は勝手にラクに動こうとします。
すると大体の場合手打ちになってしまい、前半でできていたナイスショットや分厚い当たりはなくなります。
ラウンド中も様々なストレッチを行うことは中高年ゴルファーにとって重要なメンテナンスになるのです。




ラウンド中の身体機能低下

じつはラウンド中の後半に身体機能が低下しやすい部位があります。
逆に言うとその部位をよい状態に保てれば最後まで実力を発揮しやすいという事です。
また、日ごろから重点的にトレーニングしていればゴルフパフォーマンスも上がりやすくなるという事。
その部位とはズバリ肩甲骨、体幹、股関節です。
自宅やジムでゴルフに向けて何か運動したいなーと思う方は是非この3つにしぼってトレーニングしてみてください。
例えば中高年の方はまずは柔軟性獲得に向けた内容がおすすめです。
そして柔軟性獲得には筋力も大事になります。
筋力といっても重いものを挙げるような筋力ではなくて機能的に動くための筋力で、伸ばしたい筋肉の反対側の筋肉を覚醒させて働いてもらう、といったことです。




セルフコンディショニングのすすめ

以上のような考え方や注目ポイントを自分で管理できるようになるのが理想です。
日々のトレーニング内容を指導させていただき、ラウンド中のコンディションは自分で気づいてその場でできるようになると最高ですね。

今回のコラムはゴルフに特化したコンディショニングの考え方の概要をお伝えしました。
今後、具体的な内容については定期的に各部位にフォーカスし、スイングへの影響も交えながら投稿していきますので興味のある方はご期待ください!